第一回 : CLのシャルケ戦におけるベイルのルックアップのタイミングと、その目的。
全三回に渡り、ベイルのルックアップを紹介する。
ベイルは味方にパスを出してから五度も首を振って確認をしている。ボールがピッチを転がっている間に二度、味方がトラップした直後に一度、味方が大きく蹴り出した時に二度、計五回。非常に非常に素晴らしい。
ベイルのルックアップの仕草を見ると、最初にパスをダイレクトで戻した瞬間から、その後の目的がハッキリと分かる。またルックアップのタイミングの素晴らしさ。極めて洗練されている。アクションが起こりそうな時はボールをしっかりと見る。そうでない時はボールから目を切り状況を判断する。ごくごく単純な事だが、サッカーにおいて最も重要な技術の一つだと言っても良い。彼が上手くDFの裏を取れる理由が、その速さだけにない事が分かる。
次回はベイルのミドルシュート時におけるルックアップを取り扱う。